AirDrop

AirDrop(エアードロップ)は、2011年にAppleが公開した、デジタルデータファイルを送受信する機能。Apple製デバイスであるMac、iPad、iPhoneやVision Pro、および一部のAndroidスマートフォンなどの端末間を無線通信し、ケーブルやインターネット回線を介さずに、写真や文書、URLなどのコンテンツを共有できる。

AirDrop
AirDropのアイコン
開発元 Apple
初版 2011年7月20日(15年前) (2011-07-20)
対応OS iOS 7以降
OS X 10.7 Lion以降
プラットフォーム iPhone 5以降
iPad (4th)以降
iPad mini (1st)以降
iPad Pro (1st)以降
iPod touch (5th)以降
MacBook Pro
MacBook Air
MacBook Neo
MacBook
iMac
iMac Pro
Mac mini
Apple Vision Pro
Androidスマートフォン (OS 16以降の一部端末)
種別 ユーティリティソフトウェア
ライセンス プロプライエタリソフトウェア (付属)
公式サイト AirDrop - iOS / iPadOS
AirDrop - macOS
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特長

AirDropを使用すると、ユーザーは端末内のWi-FiとBluetoothを介して端末間を直接接続し、ケーブルもインターネットも使用せずに他の端末とファイルを共有することができる。

これにより、インターネット経由でクラウドストレージや電子メールやSNSなどでデータを送受信する場合と比べ、下記の利点がある。

また、ケーブル経由の場合と比べ、下記の利点がある。

対応機種

AirDropの対応機種を下記に示す。

OS X (macOS) 10.7以降のMac、iOS 7以降のiPhoneおよびiPad、visionOSを搭載のVision Pro、およびAndroid 16以降の一部のAndroidスマートフォンが対応している。

NameDrop

NameDrop(ネームドロップ)は、AirDrop機能の一部であり、対応するiPhoneやApple Watch同士を数センチ上まで近づけるだけでNFCを利用して、連絡先を共有できる。NameDropは「デバイス同士を近づける」設定をオフにしない限り、自動的に動作する。

NameDropを使用する両方のデバイスで、iOS 17.1以降のiPhone、またはwatchOS 10.1以降のApple Watch Series 7以降、SE 2以降、Ultraが必要となる。

Androidとの互換性

AirDropは2011年の公開から2025年秋まで一貫してApple製端末のみに対応していたが、2025年11月20日以降、Quick Share(主にAndroidに搭載の、AirDropの類似機能)との互換性が部分的に実現し、一部のAndroidスマートフォンとの共有が可能となった。

2026年6月13日現在、Quick Share対応端末のうちAirDropとの互換性をもつのは、下記のAndroid 16 スマートフォンに限られる(米国Googleによる対応であり、日本で販売されている日本版スマートフォンなどの諸外国での対応は米国よりも遅れることが多い)。

サムスン電子製スマートフォン(Galaxyシリーズ)

Google製スマートフォン(Pixelシリーズ)

Xiaomi製スマートフォン

OnePlus製スマートフォン

OPPO製スマートフォン(Findシリーズ)

Vivo製スマートフォン

HONOR製スマートフォン(Magicシリーズ)

今後対応予定:

問題点

AirDrop痴漢

AirDropを利用してわいせつな画像を見ず知らずの人に送信する「AirDrop痴漢」と呼ばれる事件が発生している。英語では「Cyberflashing (サイバーフラッシュ)」と呼ばれている。

2019年7月5日には福岡市地下鉄列車内で見ず知らずの人のスマホに、AirDropを用いてわいせつ画像を送信したとして、福岡県警察が男性を福岡県迷惑防止条例違反容疑で書類送検した。2020年8月には市川市内の飲食店で同様のことをした男性が千葉県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕され、千葉県では初の逮捕者となった。

設定を「受信しない」もしくは「連絡先のみ」にすることで、見ず知らずの人から画像を受信しなくなるため、メディア等で注意を呼び掛けている。

iOS/iPadOS 16.2(中国でのみ16.1.1)以降、および後に登場したvisionOSでは、「すべての人」設定がデフォルトで無効になり、有効時間が10分間に制限された。

また、iOS/iPadOS/macOS 26.2以降では、連絡先に登録していない人とのAirDropに「AirDropコード」の使用が必要となった。その後、同じ人とは30日間は別のコードを使用する必要はない。

本名流出

AirDropの受信先として表示されるiPhoneの名前はデフォルトでは「○○(Apple Accountに登録した名前)のiPhone」となるため、周囲の人に自身の本名がわかってしまうことがある。前述のAirDrop痴漢の対策同様設定を変更するか、端末の名前を変更することで対処可能。

脚注

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注釈

  1. 1 2 対応Apple製デバイスでは、10Gbps以上の対応USB-Cケーブルなどを使用して、より高速かつ安定したAirDrop転送が可能(有線通信するかはデバイスが自動判断)。またiOS 17.1以降では、AirDropの無線通信範囲外に移動してもインターネット経由でAirDrop転送が継続可能となった。
  2. ↑ iOS 17以降のiPhone同士を近づけて、AirDropの送信先をタップして選ぶ操作を省略できる機能も、この設定でオフになる。
  3. ↑ Googleが独自に実装しており、Appleはこの互換性に協力していない。また、この背景にはEUのデジタル市場法が関係していると見られており、iOS/iPadOS 26以降が必要となる。
  4. ↑ iOS 13以降では、受信しても画像がプレビューされない仕様になっており「辞退」をタップしてから、前述の操作でAirDropをオフにする。

出典

  1. ↑ “Deep dive into using a wired connection for faster AirDrop”. Beard.fm guides and blog posts. 2026年8月29日閲覧。
  2. ↑ “iPhoneやiPadでAirDropを使う方法”. Appleサポート (日本). Apple (2026年5月19日). 2026年6月13日閲覧。
  3. 1 2 “AirDrop(エアドロップ)とは?使い方・注意点を紹介!”. 基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0. povo (2026年3月16日). 2026年6月13日閲覧。
  4. ↑ “なぜAppleのAirDropがAndroidでも使えるようになったのか?”. GIGAZINE (2025年11月27日). 2026年8月30日閲覧。
  5. ↑ 山口恵祐 (2025年11月21日). “ついにiPhoneとAndroid間で「AirDrop」が可能に まずはPixel 10シリーズから”. ITmedia Mobile. ITmedia. 2026年6月13日閲覧。
  6. ↑ “Share files from Android to iPhone. And back again.”. Android. Google. 2026年6月13日閲覧。
  7. ↑ “Samsung最新UI「One UI 8.5」 Samsung Galaxy現行モデルに順次対応開始”. Samsung Newsroom 日本. サムスン電子 (2026年5月26日). 2026年6月13日閲覧。
  8. ↑ “女子寮風呂で“盗撮” 高校謝罪 「エアドロップ」通して画像が(FNNプライムオンライン(フジテレビ系))”. Yahoo!ニュース. 2023年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月14日閲覧。
  9. ↑ DeGeurin, Mack (2022年9月2日). “パイロット「お客様の中で勝手にエロ画像を送り付けてくる方がいらっしゃいますので、当機はゲートに戻ります」”. ギズモード・ジャパン. 株式会社メディアジーン. 2026年9月1日閲覧。
  10. ↑ 中里顕 (2019年8月20日). “「エアドロップ痴漢」容疑、37歳男を書類送検 福岡”. 毎日新聞. 2019年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月24日閲覧。
  11. ↑ “女子大生にエアドロップ痴漢、千葉県初の逮捕者”. TBS NEWS (2020年8月8日). 2020年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月8日閲覧。
  12. ↑ “新しいiOSでは「AirDrop痴漢」できなくなった? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ”. マイナビニュース (2019年10月30日). 2026年9月1日閲覧。
  13. ↑ “相次ぐ「エアドロップ痴漢」 設定変更で被害防止を”. 毎日新聞 (2019年8月20日). 2019年8月24日閲覧。
  14. ↑ “iPhone、iPad、iPod touch で AirDrop を使う方法”. Appleサポート (2025年3月28日). 2020年9月24日閲覧。
  15. ↑ “AirDropの10分間タイムリミット、iOS 16.2で実装へ”. ゴリミー (2022年12月7日). 2023年5月16日閲覧。
  16. ↑ “iPhoneのせいで、他人に本名がバレる!?AirDropの設定を変更しよう”. iPhone Mania. 2022年3月23日閲覧。

関連項目

外部リンク