セイコーエプソン

セイコーエプソン株式会社
Seiko Epson Corporation
本社(長野県諏訪市)
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証プライム 6724
2003年6月24日上場
略称 エプソン・EPSON
本社所在地 日本の旗 日本
〒392-8502
長野県諏訪市大和3-3-5
本店所在地 〒160-8801
東京都新宿区新宿4-1-6
JR新宿ミライナタワー 29階
設立 1942年(昭和17年)5月18日
(有限会社大和工業)
業種 電気機器
法人番号 4011101010841 ウィキデータを編集
事業内容 情報関連機器、精密機器、電子部品
代表者 𠮷田潤吉(代表取締役社長)
資本金 532億400万円
(2025年3月31日現在)
発行済株式総数 373,573,152株
(2025年3月31日現在)
売上高 連結:1,362,944百万円
単体:981,016百万円
(2025年3月期)
営業利益 連結:75,108百万円
単体:48,917百万円
(2025年3月期)
経常利益 連結:78,395百万円(税引前利益)
単体:93,075百万円
(2025年3月期)
純利益 連結:55,181百万円
単体:82,130百万円
(2025年3月期)
純資産 連結:8,048億91百万円
単体:4,792億48百万円
(2025年3月31日現在)
総資産 連結:1兆4,564億61百万円
単体:8,517億72百万円
(2025年3月31日現在)
従業員数 連結:75,352名
単体:12,792名
(2025年3月31日現在)
支店舗数 国内21社、海外68社(2025年3月31日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口):23.52%
株式会社日本カストディ銀行(信託口):8.04%
三光起業株式会社:4.22%
セイコーグループ株式会社:3.61%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行:2.45%
エプソングループ従業員持株会:2.23%
第一生命保険株式会社
(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行):1.84%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234
(常任代理人 株式会社みずほ銀行):1.42%
服部悦子:1.30%
株式会社八十二銀行
(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社):1.28%
(2023年3月31日現在)
主要子会社 エプソン販売 100%
東北エプソン 100%
宮崎エプソン 100%
関係する人物 服部一郎(元社長)
中村恒也(元社長)
安川英昭(元社長)
草間三郎(元社長)
花岡清二(元社長)
碓井稔(元社長)
小川恭範(元社長)
外部リンク corporate.epson ウィキデータを編集
特記事項:大株主の三光起業は、服部家(服部金太郎の子孫一族)の資産管理会社である(同家の資産管理会社である青山企業は10%強を保有していたが、2011年11月17日に保有株の大部分を売却している)。服部家は、セイコーグループ株式会社の大株主でもある。
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セイコーエプソン株式会社(英語: Seiko Epson Corporation)は、長野県諏訪市に本社を置く情報関連機器、精密機器を手掛ける電機メーカーである(登記上の本店は東京都新宿区にある)。略称・ブランドは「エプソン(EPSON)」。

インクジェットプリンターを始めとするプリンターや、プロジェクター、パソコン、スキャナーといった情報関連機器、水晶振動子(クォーツ)、半導体などの電子デバイス部品の製造、さらに産業用ロボットや小型射出成形機、分光ビジョンシステムなどの産業用機器の製造を行っている。また子会社ではないものの、セイコーグループ株式会社、セイコーインスツル株式会社とともに「セイコーグループ中核3社」の1つとされ、SEIKOブランドの各腕時計の開発・生産も行っている。また、現在では、オリエント時計の事業を統合し、オリエントスターやオリエントブランドの腕時計の開発・生産・販売もエプソンで行っている。

2003年(平成15年)6月24日、東京証券取引所市場第一部へ株式を上場した。証券コードは6724。日経平均株価およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。

概要

1942年、服部時計店(現在のセイコーグループ)の元従業員で諏訪市で時計の小売・修理業を営んでいた山崎久夫により、有限会社大和工業(だいわこうぎょう)として創業。服部家・第二精工舎からの出資を受け、第二精工舎(現在のセイコーインスツル)の協力会社として腕時計の部品製造や組み立てを行っていた。

1943年に第二精工舎が工場を諏訪市に疎開、諏訪工場を開設する。終戦後も第二精工舎の疎開工場は諏訪の地にとどまり、大和工業との協力関係を強めていった。1959年に大和工業が第二精工舎の諏訪工場を営業譲受し、株式会社諏訪精工舎となった。

諏訪精工舎は、諏訪市とその周辺地域で腕時計の一貫生産体制を確立する。諏訪精工舎を含め、戦中・戦後に諏訪圏(岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村)・塩尻市・松本市・伊那市には精密機器製造業(時計、カメラなどの部品製造・組立)が集積、同地域は「東洋のスイス」と称されるまでになる。1961年に子会社として信州精器株式会社(後のエプソン株式会社)を設立。 1985年に諏訪精工舎と子会社のエプソン株式会社が合併して、現在のセイコーエプソン株式会社に商号を変更した。

セイコーグループ各社との協業により、独自設計の機械式腕時計(マーベル)・自動巻き機械式腕時計、卓上小型水晶時計、世界初のクォーツ腕時計(アストロン、初代)、自動巻き発電クォーツ腕時計(オートクオーツ、キネティック)、スプリングドライブ、世界初のGPSソーラー腕時計(アストロン、2代目)等を開発、時計の高精度化・低価格化を進めた。時計の製造・開発から派生するかたちでプリンターや水晶振動子(クォーツ)、半導体、MEMSデバイス、液晶ディスプレイ、高密度実装技術・産業用ロボットなどの開発を行い、それらが現在の当社の主要事業に結実・発展している。現在の主力事業・主力製品はインクジェットプリンターや液晶プロジェクターなどの情報関連機器である。創業事業である時計事業もセイコーブランド向けの製品の開発・生産を続けている。

国内拠点の多くが長野県内に点在し、その他に山形県酒田市、秋田県湯沢市、北海道千歳市にも製造拠点がある。

子会社にエプソン販売(国内市場向けエプソンブランド商品販売全般)や宮崎エプソン(水晶デバイス事業)、東北エプソン(半導体、プリンター部品の製造)、エプソンアトミックス(金属粉末、金属射出成形部品、人工水晶原石の製造)、孫会社にエプソンダイレクト(PC周辺機器のユーザ、法人向け直販)などがある。

ウィキメディア・コモンズには、セイコーエプソン本社に関するカテゴリがあります。

セイコーグループとの関係

前述のように、創業者の山崎久夫が服部時計店(現セイコーグループ)の元従業員であったことや、創業当初に服部家や第二精工舎(現セイコーインスツル)からの出資を受けていたこと、また第二精工舎の協力会社として腕時計の部品製造や組み立てを行っていたこと、前身の諏訪精工舎は大和工業が第二精工舎の諏訪工場を営業譲受して生まれたことなど、古くから強い関係があった。

セイコーエプソンと、セイコーグループ、セイコーインスツルをあわせて「セイコーグループ中核3社」と呼ばれることも多い。

しかし資本上は、セイコーグループやセイコーの創業家である服部家(服部金太郎の次男・正次の家系の個人および一族の資産管理会社)が大株主であるものの支配はしておらず、子会社や関連会社のような上下関係ではない。

沿革

エプソンミュージアム諏訪 創業記念館(旧・有限会社大和工業事務棟、1945年竣工)

2016年11月30日に、エプソン販売株式会社からAR対応のスマートグラス、EPSON MOVERIO「BT-300」を発売。独自開発の有機ELディスプレイを採用し、軽量化、高輝度、高画質化まで実現している。

主要製品

プリンター

スキャナー

液晶プロジェクター

時計が主要な事業であった頃から液晶デバイスの開発を行っていたが、プロジェクターの研究・開発はポケットTV用に開発したポリシリコンTFT液晶パネルの応用から始まった。1989年に世界初の液晶プロジェクター「VPJ-700」を発表。1994年、PCを利用したプレゼンテーション用途に着目したデータプロジェクター「ELP-3000」を発売し、大きな評価を得た。以降、液晶パネルを使用した3LCD方式のプロジェクターを製品展開している。

パーソナルコンピュータ

電子デバイス

ウオッチ

産業用製品

その他の製品

デジタルカメラおよび関連機器

2004年、世界初レンジファインダー式デジタルカメラのR-D1 を発売(開発者の枝常氏の個人的な思い入れが製品化の切っ掛け)。2009年に後継機種のR-D1xGが発売。2014年3月に販売終了となり、それ以降、同シリーズは終息となった。

ワープロ

 WORD BANKシリーズ、ハンディサイズのWORD BANK PEN

電子辞書

 TRAN 89年発売  ペン型のスキャナ搭載辞書の元祖

シェーバー

 セイコークリーンカットとして販売される

毛玉とるとる

 シェーバーの応用製品 最終的に泉精器(現:マクセルイズミ)に移管

テープ再生装置付きハンドマイク

 mamekara カセットプレーヤー内蔵のハンディマイク 手軽にカラオケできるとして販売。通常のハンドマイクとしての利用も可

アナログレコードプレーヤー

 寺垣プレーヤー Σ2000

音楽CD

電話器

一時期コードレス電話を販売

広報・宣伝活動

CM・広告

家庭向けのインクジェットプリンターのカラリオシリーズの普及期に、人気タレントをCMに使って大胆に宣伝を行い、製品のヒットやブランドの認知に一役を買っていた。1997年頃迄はライバルのキヤノンのBJシリーズにはペンギンなど色彩鮮やかな動物や鳥類・風景の写真が主に使われていたのに対して、対照的な広告であった。

歴代イメージタレント

現在
過去

スポンサーシップ

エプソンがスポンサーを務めるレーシングカー

自社のブランドを広く認知させるため、各種イベントやアスリート等へのスポンサードを行っている。

中嶋悟

元レーシングドライバーの中嶋悟は、長年のパートナーとして広く認識されている。

販売拡大とブランドイメージ向上を図るための新たな広報活動として、1983年(昭和58年)より全日本F2に参戦するハラダレーシングのスポンサーとなり、モータースポーツへ初参戦を果たした。この時、同チームに加入したのが中嶋だった。速くてマシンを壊さないドライビングスタイルの中嶋が商品とオーバーラップさせられる選手であるとして、翌年より中嶋(及び中嶋企画)への支援が開始された(ハラダレーシングはこのシーズンで撤退)。

1984年(昭和59年)には、ネスカフェゴールドブレンドのTVCMでキャラクターに起用されたレーシングカーデザイナーの由良拓也と中嶋が共演。全国放映されたCM中で由良がデザインする中嶋のマシンが"EPSON"のロゴと共に何度も大写しされたことにより、自社が全く関与しない形でTV中継を含むレース観戦者以外の一般視聴者にも広くその会社名を知られるきっかけとなった。当時の広報担当者は、この思いもよらない宣伝効果が知名度と業績の劇的な向上につながったとして、「今のわが社があるのは中嶋さんのおかげ。今後も会社を上げて全力でサポートしていく」と語っている。

1987年には中嶋のF1参戦に伴いパーソナルスポンサーとしてF1に参入。1988年(昭和63年)から1991年(平成3年)まで中嶋の所属チーム(ロータス、ティレル)のスポンサーとしての活動も展開。この時期には中嶋を起用したテレビCM(ノートパソコンやCI広告)も制作され、当時のF1ブームも重なり企業イメージと知名度が飛躍的に上がり、就職希望者が大幅に増加するといった現象もみられた。また1991年(平成3年)にはノートパソコン「NOTE&BOOK」のテレビCMに、中嶋が歌う『悲しき水中翼船』がCMソングとして使用(CMにも出演)され、CDが発売された時には現役F1ドライバーが歌手デビューしたとして大きな話題となった。

中嶋の現役引退後も中嶋企画への支援は継続され、2000年(平成12年)より子会社のエプソン販売がスポンサー活動を引き継いでいる。

主な関連企業

提供番組

現在

2025年時点

過去

工科短期大学校

より高度かつ広範囲な専門知識を有する技術技能者を育成するため、セイコーエプソン工科短期大学校を開設している。認定職業訓練による職業訓練施設で高度職業訓練専門課程を実施する。

施設はセイコーエプソン本社構内にある。1969年(昭和44年)、社内に技能研修所が組織化され、1971年(昭和46年)に技能研修生らが機械整備科,時計組立科2ヵ年の訓練を開始した。1987年(昭和62年)に セイコーエプソン高等職業訓練校が長野県知事より認可され開校。1988年(昭和63年)から セイコーエプソン工科短期大学校として認可され開校した。課程は現在 機械システム系精密電子機械科に、定員20名で開校。対象者は高等学校卒業以上で、原則2年以上の職場経験者を事業部・各社の推薦をうけた者で、期間・訓練時間は2ヵ年(3,600時間)に渡る。カリキュラムには座学のほか、自主製作活動、FA総合課題実習、選択専門実習(機械・FA系コース、電子・ソフト系コース、真空・フォトリソコース)実践実習、海外研修、となっている。

社員の待遇

平均年収推移

有価証券報告書によれば、平均年収は以下のように推移している。


過去の決算

売上高

利益

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ 創業の地で、現在も本社が置かれている町の名称「大和」の読みは「おわ」である。
  2. ↑ かつての旧秋田オリエント精密からの継続。

出典

  1. ↑ コーポレートガバナンス - セイコーエプソン株式会社
  2. ↑ コーポレートガバナンス報告書 2021年12月19日閲覧
  3. ↑ ついに上場、超大物エプソンの意外な側面 CNET Japan (2003年6月17日) 2025年1月18日閲覧。
  4. ↑ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
  5. ↑ “構成銘柄一覧 JPX日経インデックス400”. 日経平均プロフィル. 2025年1月8日閲覧。
  6. ↑ “セイコー名門創業一族・服部家のお家騒動 | 富裕層の最上級を刺激する 「ゆかしメディア」”. media.yucasee.jp (2010年5月1日). 2024年3月10日閲覧。
  7. ↑ “セイコーエプソン創業80周年 これまでの歩みを紹介する『エプソンミュージアム諏訪』をオープン”. セイコーエプソン (2022年5月18日). 2022年10月29日閲覧。
  8. ↑ ヤマザキの歴史 ~山崎家 諏訪の起業家一族~
  9. ↑ NHK「プロジェクトX」制作班『プロジェクトX 挑戦者たち (11) 新たなる伝説、世界へ』 NHK出版、2002年3月30日、ISBN 978-4-14-080679-1
  10. ↑ エプソンの歴史(PDF,291KB) アニュアルレポート2004
  11. ↑ マイルストンプロダクツ セイコー クオーツアストロン 35SQ
  12. ↑ マイルストンプロダクツ 小型軽量デジタルプリンタ「EP-101」
  13. ↑ 電子発音装置(メロディIC)「SVM7910」
  14. ↑ ASCII 1982年9月号, p. 57.
  15. ↑ ASCII 1983年5月号, p. 25.
  16. ↑ エプソンのコア技術 マイクロピエゾテクノロジー
  17. ↑ “1996年11月、カラーインクジェットプリンタ「PM-700C」 マイルストンプロダクツ”. セイコーエプソン. 2009年9月26日閲覧。
  18. ↑ “PM-700C --- “写真印刷”を初めて標榜”. 日経BP. 2009年9月26日閲覧。
  19. ↑ エプソングループ、首都圏集約に伴う本店移転日等に関するお知らせ
  20. ↑ “日経平均、東芝を除外しエプソン採用 銘柄入れ替え”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社. 2017年7月10日. 2017年7月10日閲覧.
  21. ↑ 「Epson 25」事業基盤強化の一環としてのコア技術(小型射出技術)獲得に向け、新興セルビックを100%子会社化
  22. ↑ 50億円のベンチャー投資事業ファンド オープンイノベーション加速に向け「エプソンクロスインベストメント」設立
  23. ↑ 「エプソンミュージアム」開設 諏訪の本社事業所、創業80周年を記念 信濃毎日新聞 2022年5月19日閲覧。
  24. ↑ “ラベルプリンター サーマルプリンター レシートプリンター TM-L100 | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  25. ↑ “デジタルラベル印刷機 SurePress L-4733A/L-4733AW | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  26. ↑ “1994年12月、高性能マルチメディア液晶プロジェクター「ELP-3000」 マイルストンプロダクツ”. セイコーエプソン. 2014年5月17日閲覧。
  27. ↑ “水晶デバイス 水晶発振器 | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  28. ↑ “水晶デバイス 水晶振動子 | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  29. ↑ “センシングシステム 加速度センサー | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  30. ↑ “スマートグラス MOVERIO BT-40 | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  31. ↑ “産業用ロボット 高速・高精度モデル GXシリーズ | セイコーエプソン株式会社”. Metoree. 2024年11月21日閲覧。
  32. ↑ エプソン、家庭用インクジェットプリンターのラインアップを拡充 - エプソン販売
    2016年9月1日
  33. ↑ 吉田優利応援サイト
  34. ↑ ニュース|松本山雅FC - 2014シーズン ユニフォームスポンサー追加のお知らせ

参考文献

外部リンク