| 2026 JH2 | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | CELU1Q2 |
| 分類 | 地球近傍小惑星 |
| 発見 | |
| 発見日 | 2026年5月10日 |
| 発見者 | レモン山サーベイ |
| 発見場所 | レモン山天文台 ( |
| 軌道要素と性質 元期:TDB 2461000.5(2025年11月21.0日) | |
| 軌道の種類 | アポロ群 |
| 軌道長半径 (a) | 2.419 au |
| 近日点距離 (q) | 1.011 au |
| 遠日点距離 (Q) | 3.827 au |
| 離心率 (e) | 0.582 |
| 公転周期 (P) | 1373.925 日 (3.762 年) |
| 軌道傾斜角 (i) | 6.007° |
| 近日点引数 (ω) | 185.586° |
| 昇交点黄経 (Ω) | 57.481° |
| 平均近点角 (M) | 311.943° |
| 最小交差距離 | 0.00073 au (地球軌道に対して) |
| 物理的性質 | |
| 直径 | 14 - 30 m 15 - 35 m |
| 自転周期 | 21 分(0.35 時間) |
| 絶対等級 (H) | 26.352 ± 0.316 |
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2026 JH2 は、地球近傍小惑星 (NEO) に分類される小惑星の一つである。2026年5月10日にレモン山天文台によるサーベイ観測から発見された。地球横断小惑星の中でもアポロ群に分類され、発見から約8日後の2026年5月18日(協定世界時)に地球から約 91,600 km の距離にまで接近した。
2026 JH2 は、2026年5月10日にアメリカ合衆国のアリゾナ州・ツーソンにあるレモン山天文台にて行われている掃天観測であるレモン山サーベイによって発見された。この天体は当初、見かけの明るさが約21.4等級という非常に暗い中で検出され、一時的に CELU1Q2 という暫定名称が与えられた。その後、スチュワード天文台やファーポイント天文台、マグダレナ・リッジ天文台などの他の天文台によって2日間に渡る追跡観測が行われ、その軌道が確認された。同年5月12日に小惑星センターはこの小惑星の発見を正式に発表し、暫定的に 2026 JH2 という仮符号を付与した。
2026 JH2 は、太陽の周りを軌道離心率が 0.582 とやや大きく潰れた楕円軌道で公転する地球近傍小惑星で、太陽に最も接近する近日点ではほぼ地球軌道と同等の約 1.01 au(約1億5124万 km)まで近づき、最も離れる遠日点では小惑星帯付近の約 3.83 au(約5億7250万 km)まで遠ざかる。2026 JH2 は、地球軌道を横断している上で軌道長半径が地球軌道よりも大きいため、地球近傍小惑星の中でもアポロ群に分類される。地球軌道に対する最小交差距離 (MOID) は約 0.00073 au(約 109,200 km)しかない。絶対等級 (H) が22等級よりも明るいという条件に該当しないため、地球の近くに接近する可能性がある小惑星ではあるが、潜在的に危険な小惑星 (PHA) には分類されていない。
2026 JH2 は発見から約8日後の2026年5月18日に地球の近くを通過した。5月18日22時(協定世界時)の最接近時の 2026 JH2 の地球中心からの距離は、月までの距離の約4分の1に相当する 91,572 ± 3 km であった。地球に最接近する約3時間前、2026 JH2 は月中心からも 422,530 ± 2 km 離れたところを通過している。
この接近で 2026 JH2 は地球に近づくつれて徐々に明るく観測されるようになった。5月12日から5月17日にかけて、2026 JH2 は天球上に置いて赤緯+31度から+25度の範囲に位置していた。5月18日には13等級まで明るくなったところで天の赤道を通過し、同日18時頃(協定世界時)には南天の空に見えるようになった。その後、赤緯-30度から-50度の範囲で最大で11.5等級の明るさに達した。この明るさならば十分に観測条件が好ましい環境下の夜空においては口径 20 cm 程度の小型望遠鏡でも観測可能となる。
2026 JH2 の物理的特性については2026年時点ではほとんど知られていない。明るさや絶対等級 (H) が約26等級であることに基づくと、その直径は表面のアルベド(反射率)に応じて 15 m から 35 m の間と推定されている。欧州宇宙機関 (ESA) は 2026 JH2 の推定直径を 14 m から 30 m としている。この大きさの範囲は、2013年にロシア連邦のチェリャビンスク州に被害をもたらしたチェリャビンスク隕石(2013年チェリャビンスク州の隕石落下)の元となった小惑星や1908年にツングースカ大爆発を引き起こしたとされる小惑星の推定直径と概ね一致する。チェコの天文学者である Petr Pravec による2026年の接近時の観測では、2026 JH2の自転周期は21分しかないことが判明しており、また、自転に伴って0.36等級の明るさの変化が見られたことから、2026 JH2 はやや細長い形状を持つことが示唆されている。