| GJ 3378 | ||
|---|---|---|
| 星座 | きりん座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 11.74 | |
| 分類 | 赤色矮星 | |
| 位置 元期:J2000 | ||
| 赤経 (RA, α) | 06h 01m 11.0455145210s | |
| 赤緯 (Dec, δ) | +59° 35′ 49.884065409″ | |
| 視線速度 (Rv) | 2.20±0.0013 km/s | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -104.942 ミリ秒/年 赤緯: -928.628 ミリ秒/年 | |
| 年周視差 (π) | 129.3014 ± 0.0283ミリ秒 (誤差0%) | |
| 距離 | 25.225 ± 0.006 光年 (7.734 ± 0.002 パーセク) | |
| 軌道要素と性質 | ||
| 惑星の数 | 1 | |
| 物理的性質 | ||
| 半径 | 0.275±0.009 R☉ | |
| 質量 | 0.262±0.021 M☉ | |
| 表面重力 (log g) | 4.97±0.06 | |
| 自転速度 | 2.62±0.26 km/s | |
| 自転周期 | 95.1±2.3 日(83.8 日?) | |
| スペクトル分類 | M4.0V | |
| 光度 | 0.0085±0.0008 L☉ | |
| 表面温度 | 3340±60 K | |
| 金属量[Fe/H] | −0.09±0.08 | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| GJ 3378、G 192-13、L 1813-21、LFT 443、LHS 1805、LP 86-137、LSPM J0601+5935、LTT 11755、NLTT 15885、PLX 1373.01、PM J06011+5935、TIC 322347050、2MASS J06011106+5935508 | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
GJ 3378(LHS 1805とも呼称される)とは、地球からきりん座の方向に約25.2光年(7.73パーセク)離れた位置に存在する赤色矮星である。質量・半径はともに太陽の0.3倍という小さな恒星であり、有効温度は3,340 K、光度は太陽の0.9%と、低温かつ活動が穏やかな恒星である。
2026年時点で、GJ 3378 の周囲の保守的なハビタブルゾーン内を公転するスーパーアース(巨大地球型惑星)であるGJ 3378 bという名称の1つの太陽系外惑星が発見されている。GJ 3378 bは岩石質の組成を持つ可能性が高いものの、宇宙の海岸線と呼ばれる領域の近くに位置しているため、主星の影響で大気が剥ぎ取られている可能性がある。
GJ 3378 の質量は 0.26 M☉、半径は 0.28 R☉である。光度は 0.085 L☉、有効温度は約 3,300 Kであり、平均密度は17.7 g/cm3と推定されている。当初、自転周期は95.1 ± 2.3日とされていたが、Sabotta et al. (2021) はそれより短い83.4日という自転周期を報告した。金属量は太陽の値に近く、[M/H]は-0.10 ± 0.10である。GJ 3378の磁場は明確に検出されており、その磁場は小規模で平均強度は150 ± 50ガウスであることから、非常に活動の穏やかな低温の恒星であると言える。GJ 3378は質量が0.35 M☉未満であるため、内部全体が対流している恒星(完全対流星)である。


Moutou et al. (2024) は、ハワイにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFH)のSPIRouを用いた観測により、GJ 3378の周囲を公転している可能性がある太陽系外惑星の存在を示す証拠を提示し、その軌道および質量に関するデータを取得した。彼らは、この惑星候補が軌道離心率の大きい軌道を持ち、公転周期が24.73 ± 0.06日であることを報告した。また、最小質量を地球質量の5.26倍と推定し、ミニネプチューン(海王星より小さく地球より大きい天王星型惑星)またはスーパーアース(巨大な地球型惑星)に分類される惑星であるとした。Robertson et al. (2026) は、テキサス州のマクドナルド天文台にあるホビー・エバリー望遠鏡(HET)の近赤外線分光器HPFを用いて、太陽近傍の完全対流星を対象とした観測を行った。彼らは、この惑星の公転周期を21.45 ± 0.01日、最小質量を地球質量の2.3 ± 0.4倍へと、より精密に決定した。さらに、軌道長半径を0.09673 ± 0.00080 au、平衡温度を272 ± 7 Kと推定した。
Robertson et al. (2026) が示したように公転周期がより短いと仮定した場合でも、GJ 3378 bは主星の保守的なハビタブルゾーン(HZ)内、すなわち水が液体として存在し得る領域を公転することになる。また、彼らによる推定で質量がより小さいとされたことは、この惑星が岩石質の組成を持つ可能性を高めるものでもある。これは、GJ 3378 bが居住可能な環境を持ち得る太陽系外惑星である可能性を示唆している。しかし、GJ 3378 bは宇宙の海岸線付近に位置しているため、赤色矮星である主星からの放射による大気剥離によって大気が失われてしまった可能性がある。
| 名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| b | ≥2.3±0.4 M⊕ | 0.09673±0.0008 | 21.45±0.01 | — | — | — |