| TOI-5734 b | ||
|---|---|---|
TOI-5734 bの想像図 | ||
| 星座 | ぎょしゃ座 | |
| 分類 | 太陽系外惑星 ミニ・ネプチューン | |
| 発見 | ||
| 発見日 | 2026年2月20日 | |
| 発見者 | TESS Simone Filomenoら | |
| 発見方法 | トランジット法 | |
| 現況 | 確認 | |
| 位置 元期:J2000 | ||
| 赤経 (RA, α) | 07h 25m 01.4322627240s | |
| 赤緯 (Dec, δ) | +37° 13′ 51.813626664″ | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -27.712 ミリ秒/年 赤緯: 14.511 ミリ秒/年 | |
| 年周視差 (π) | 30.7027 ± 0.0181ミリ秒 (誤差0.1%) | |
| 距離 | 106.23 ± 0.06 光年 (32.57 ± 0.02 パーセク) | |
| 軌道要素と性質 | ||
| 軌道長半径 (a) | 0.05921±0.00024 au | |
| 公転周期 (P) | 6.1841876+0.0000080 −0.0000094 日 | |
| 軌道傾斜角 (i) | 89.88+0.12 −0.63° | |
| TOI-5734の惑星 | ||
| 物理的性質 | ||
| 半径 | 2.10±0.12 R⊕ | |
| 質量 | 9.1±2.6 M⊕ | |
| 平均密度 | 0.98+0.36 −0.30 ρ🜨 | |
| 平衡温度 (Teq) | 688 ± 23 K (414.9 ± 23.0 °C) | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| TIC 9989136、TYC 2464-396-1、GSC 02464-00396、2MASS J07250142+3713516 | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
TOI-5734 bとは、地球から約106光年離れた位置に存在する、K3 - K4型のスペクトル分類を持つ若い橙色矮星であるTOI-5734の周囲を公転している太陽系外惑星である。TOI-5734 bの発見は、Simone Filomenoが主導する国際天文学者チームによって2026年2月下旬に正式に発表された。
TOI-5734 bは、密度が 0.98 ρ🜨、質量が 9.1 M⊕、半径が約 2.1 R⊕ の高温のミニ・ネプチューンに分類される。軌道長半径は約 0.06 au で、約6.18日で軌道を一周する。平衡表面温度は688 K、つまり約 415 ℃ と推定されている。TOI-5734 bの密度は組成が岩石質であることを示している。この惑星は、主星からの強い放射線によって、形成初期から存在していた水素・ヘリウムで構成された大気をほぼ完全に失ったと推測されている。
TOI-5734 bのパラメータは、半径ギャップの上限に位置している。そのため、ガス状のミニ・ネプチューンから岩石質のスーパーアースへの移行を研究する上で、優先的に検討すべき天体となっている。
| 地球 | TOI-5734 b |
|---|---|

惑星の存在を示す最初の兆候は、2022年にTESSによって記録された。TESSは、恒星TIC 9989136の明るさが3つの異なる観測セクターで周期的に低下していることを検出し、これは天体が恒星の前を横切ったことを示している。この最初の検出後、この天体はTOI-5734.01としてTESS object of interest(TOI)にリストされた。
信号が惑星であることの最終確認と惑星の物理的特性の決定は、Simone Filomenoが主導する国際天文学者チームによって行われた。その結果は、2026年2月20日に『アストロフィジカルジャーナル・レターズ』誌に「The GAPS Programme at the TNG: LXX. TOI-5734b: A hot sub-Neptune orbiting a relatively young K dwarf with an Earth-like density」というタイトルで発表された。

TOI-5734(TIC 9989136とも呼称される)とは、地球から約106光年離れた位置に存在する、比較的若いスペクトル分類がK3 - K4型の橙色矮星である。半径は約 0.64 R☉、質量は約 0.72 M☉ である。TOI-5734の有効温度は4750 Kと推定されている。年齢は5憶年である。自転周期は約11日で、これはこの分類の若い恒星に特有の性質であり、磁気活動レベルとも相関している。見かけの等級は9.61で、肉眼で観測することはできないが、小型の望遠鏡を使用すれば観測が可能である。
大気進化モデルによると、TOI-5734 bはほぼ完全に外層を失っていることが示されている。当初、TOI-5734 bはミニ・ネプチューンに特有の、広範囲にわたる水素・ヘリウムから構成された大気を持っていたと考えられている。外層が失われたにもかかわらず、天文学者らは、TOI-5734 bが水蒸気などの揮発性物質を豊富に含む二次大気を持つ海洋惑星である可能性を否定していない。TOI-5734 bは高密度の惑星であるが、これはTOI-5734 bが現在主に岩石で構成された惑星であり、ガス層はごくわずか、あるいは全く存在しないことを示している。
大気喪失の主なメカニズムは、主星からの強力なX線および紫外線照射であると考えられている。TOI-5734 bはTOI-5734から非常に近い位置を公転しているため、惑星は強い加熱を受け、その結果、ガスの流体力学的流出が生じる。天文学者らは、TOI-5734 bが3億年以内に初期の大気の残骸を完全に失うと予測している。TOI-5734 bは、以前はより大型の惑星であったが、現在の半径ギャップ付近の大きさへと移行した可能性が高いと推測されている。