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| 開発者 | Apple |
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| 種別 | 折りたたみスマートフォン |
| シリーズ | iPhone |
| 販売開始日 | 2026年10月23日 |
| 関連機種 | iPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Max |
| 形状 | ブック型 |
| カラー | ナイトスカイ、スターホワイト |
| サイズ |
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| 重量 | 254 g |
| OS | iOS 27.1 |
| SoC | Apple A20 Pro |
| CPU | 6コア(スーパーコア ×2、高効率コア ×4) |
| GPU | Neural Accelerators搭載7コアGPU |
| ストレージ | 256GB、512GB、1TB、2TB |
| バッテリー | デュアルリチャージャブルリチウムイオンバッテリー |
| 背面カメラ | 48MP Fusionメイン + 48MP Fusion超広角 |
| 前面カメラ | 12MPセンターフレームカメラ(アウター)、アンダーディスプレイFaceTimeカメラ(インナー) |
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| ウェブサイト |
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iPhone Duo(アイフォーン・デュオ)は、Appleが開発した折りたたみスマートフォンである。iPhoneシリーズ初の折りたたみ式端末であり、Apple製品としても初めて柔軟な折りたたみ式ディスプレイを採用した製品である。2026年9月9日(現地時間)にApple Parkで開催された製品発表イベント「Surprise and Shine」で正式発表した。
閉じた状態で使用する5.4インチのアウターディスプレイと、横方向に開くことで現れる7.6インチのインナーディスプレイを備えたブック型の構造を採用する。開いた状態では厚さ5.2 mmとなり、Appleは「iPhone史上最薄」のボディとしている。また、インナーディスプレイはiPhone 18 Pro Maxより画面領域が50%広く、発表時点でiPhone史上最大のディスプレイとなった。
A20 Proチップ、Apple C2モバイル通信モデム、側面ボタンに組み込まれたTouch IDを搭載し、iPhoneシリーズとして初めてApple Pencilに対応する。背面には2基の48MP Fusionカメラを備え、インナーディスプレイにはアンダーディスプレイFaceTimeカメラを採用する。
日本では2026年10月16日午後9時から予約注文を開始し、10月23日に発売された。Apple Storeでの価格は256GBモデルが364,800円、512GBモデルが399,800円、1TBモデルが469,800円、2TBモデルが574,800円となっている。
Appleによる折り曲げ可能な電子機器の研究は、iPhone Duoの発表より10年以上前にまで遡る。
2011年7月6日にAppleが出願した米国特許「Flexible display devices」では、ヒンジで接続された複数の筐体部分と、それらにまたがって配置されるフレキシブルディスプレイを備えた電子機器が記載されている。この特許は2014年7月22日に米国特許第8,787,016号として成立した。
同特許では、2つの筐体部分をディスプレイ面が向かい合う状態から反対方向を向く状態まで回転させる構造などが想定されていた。ただし、この特許そのものは後のiPhone Duoの商品化計画を示したものではなく、Appleが折り曲げ可能なディスプレイを利用した電子機器について研究していたことを示すものである。
2026年9月にBloombergのマーク・ガーマンが開発関係者への取材を基に報じた内容によれば、Appleのエンジニアは2016年頃から折りたたみ式iPhoneの具体的な開発を進めていたとされる。
2017年には、Appleが将来の折りたたみ式iPhone向けOLEDディスプレイについてLGディスプレイと協力しているとの韓国メディア発の報道が出た。同報道によれば、LG Displayは将来のiPhone向け折りたたみOLEDの開発チームを設置し、LG Innotekも関連するフレキシブル基板を開発していたとされた。
The Informationが2024年に複数の元Apple従業員らへの取材を基に報じたところによれば、当時Appleの最高経営責任者(CEO)だったティム・クックは、遅くとも2018年にはデザイナーやエンジニアに折りたたみ式iPhoneの可能性について尋ねていた。同年には約7インチの折りたたみディスプレイの試作品がクックに披露され、クックはこれに好意的な反応を示したという。
初期段階では、閉じた状態でディスプレイが端末の外側を向く外折り式の構造も検討された。しかし、柔軟なディスプレイが常に外部へ露出することから、落下時などの耐久性が問題となった。Appleのインダストリアルデザインチームは、折りたたんだ状態で過度に厚くならないよう、展開時の厚さを当時の通常のiPhoneのおよそ半分とすることも求めたが、バッテリーやディスプレイ部品の配置上の制約から実現は困難だったとされる。
また、Apple社内ではディスプレイの耐久性や折り目といった技術的課題だけでなく、通常のiPhoneより高価になる製品に対して、折りたためること以外の十分な購入理由を提示できるかという製品企画上の問題も議論されていた。
The Informationによれば、Appleは2020年頃に折りたたみ式iPhoneの開発を一時停止し、約8インチの内折り式ディスプレイを持つ、iPad mini程度の大きさの折りたたみiPadへ一時的に重点を移した。
一方、Bloombergが2026年に報じた開発史によれば、クックは2020年頃に中国を訪問した際、SamsungやHuaweiなどの折りたたみスマートフォンが普及し始めている状況を見てAppleも同市場へ参入すべきだと考え、折りたたみ式iPhoneの開発を加速するよう働きかけたとされる。
同報道によれば、初期のプロジェクトは、当時ハードウェアエンジニアリング担当SVPだったダン・リッキオの下で進められた。Appleは、ディスプレイ中央部の折り目の低減、ヒンジの信頼性向上、柔軟なカバーガラスの開発、アンダーディスプレイカメラ技術の実現を主要な技術課題としていたとされる。カバーガラスについてはCorningと共同開発を進めたと報じられている。
2021年1月、BloombergはAppleが折りたたみ式iPhoneの初期開発を進めていると報じた。
この段階でAppleが製作していたのは主として社内試験用の折りたたみディスプレイであり、完成したスマートフォンとしての試作機は存在していなかったとされた。また、製品化そのものも正式には決定していなかった。Appleは複数の画面サイズやヒンジ構造を試験し、端末自体の大きさを抑えながら大型ディスプレイを利用できる設計を検討していたと報じられた。
2024年2月、The InformationはAppleが少なくとも2種類の折りたたみ式iPhoneを試作していると報じた。これらはいずれも、Samsung Galaxy Z Flipのように端末を上下方向に二つ折りにするクラムシェル型だった。
この段階の試作機は2024年または2025年の量産計画には含まれておらず、Appleはアジアの少なくとも1社のメーカーに部品供給について打診していたものの、品質基準を満たさない場合は製品化を中止する可能性もあると報じられていた。
同年7月、The InformationはAppleが折りたたみ式iPhoneの開発をさらに進め、社内コードネームV68を付与したと報じた。Appleがサプライヤーと製品向け部品を開発する段階へ移ったことから、同誌はV68について、概念検討を越えて正式な製品開発段階へ進んだと報じた。
この時点で報じられていたV68はクラムシェル型だった。その後、2025年以降には、市販を想定した折りたたみ式iPhoneについて、横方向に開くブック型の設計が伝えられるようになった。
2025年3月、Appleのサプライチェーン分析で知られるアナリストの郭明錤(Ming-Chi Kuo)は、Apple初の市販折りたたみ式iPhoneがクラムシェル型ではなく、横方向に開くブック型になるとの予測を公表した。
郭は内側に約7.8インチ、外側に約5.5インチのディスプレイを備え、展開時の厚さが約4.5 - 4.8 mm、折りたたみ時が約9 - 9.5 mmになると予測した。また、筐体やヒンジにチタン合金などが用いられるとの予測も示した。
同月にはアナリストのJeff Puらからも同程度のディスプレイ寸法が伝えられ、製造面ではFoxconnにおけるNPI(New Product Introduction)段階へ進んだとの報道が出た。
郭はさらに、ヒンジ部品に液体金属を使用することで耐久性を高め、ディスプレイ中央部の折り目を抑制するとの予測を示した。
最終的に2026年9月に発表されたiPhone Duoでもブック型の基本構造が採用されたが、実際のディスプレイ寸法はインナー7.6インチ、アウター5.4インチ、展開時の厚さは5.2 mmとなり、事前予測とは若干異なった。
2026年3月、BloombergはAppleが折りたたみ式iPhone向けにiOSのユーザーインターフェースを変更していると報じた。
同報道では、端末を展開した状態でiPadに近い画面配置を使用し、複数のiPhoneアプリを左右へ並べて利用するマルチタスク機能が開発されているとされた。
発表直前のBloombergによる開発史の報道では、ティム・クックに加えて、2021年からAppleのハードウェアエンジニアリング部門を率い、2026年9月にCEOとなったジョン・ターナスも製品化を強く推進した人物の一人とされた。
2026年9月9日、AppleはiPhone Duoを正式発表した。
iPhone Duoは中央部のヒンジを軸に左右へ開閉するブック型の折りたたみ構造を採用する。開いた状態では幅164.6 mm、高さ117.8 mm、厚さ5.2 mm、閉じた状態では幅84.1 mm、高さ117.8 mm、厚さ11.3 mmで、重量は254 gである。
筐体にはチタニウム製の折りたたみ構造を採用し、フレームとヒンジカバーにはグレード5チタニウムを使用する。前面にはCeramic Shield 2、背面にはCeramic Shieldを採用し、IP68等級の防塵・耐水性能を備える。Appleによれば、IEC 60529にもとづき最大水深6 mで最大30分間の耐水性能を持つ。
カラーはナイトスカイとスターホワイトの2色が用意される。
インナーディスプレイは7.6インチのSuper Retina XDR OLEDフォールディングディスプレイで、解像度1,878 × 2,670ピクセル、画素密度430 ppiである。10層の極薄レイヤーで構成され、映り込みを抑えるNano-texture仕上げと広視野角OLEDを採用する。
アウターディスプレイは5.4インチのSuper Retina XDR OLEDで、解像度1,398 × 2,034ピクセル、画素密度460 ppiである。Appleはインナーとアウターのディスプレイを同じアスペクト比に設計しているとしている。
両ディスプレイは最大120 Hzのアダプティブリフレッシュレートを持つProMotion、常時表示、HDR、True Tone、広色域P3に対応する。屋外でのピーク輝度は最大3,000ニトである。
また両ディスプレイでApple Pencil(USB-C)を利用できる。iPhoneシリーズでApple Pencilに対応するのはiPhone Duoが初となる。
iPhone DuoにはA20 Proが搭載される。A20 Proは2つのスーパーコアと4つの高効率コアからなる6コアCPU、Neural Acceleratorsを備えた7コアGPU、デュアル16コアNeural Engineを搭載し、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに対応する。
AppleはA20 Proの6コアCPUについてA19 Proより最大20%高速、メモリ帯域幅について最大50%広いとしている。冷却にはベイパーチャンバーを利用した熱管理システムを採用する。
iPhone Duoは、iPhoneとして初めて2基のバッテリーを用いるデュアルバッテリーシステムを採用する。Appleの公称値では通常使用で最大24時間、ビデオ再生ではアウターディスプレイ使用時に最大44時間、インナーディスプレイ使用時に最大31時間、ストリーミング再生ではそれぞれ最大37時間と最大26時間としている。
USB-C及びUSB PD規格による高速有線充電では、60 W以上の電源アダプタを使用した場合、約20分で最大50%まで充電できるとしている。ただし、iPhone 18 Proファミリーと異なり、USB PD AVS(可変電圧制御)機能の必要性については公式では触れられていない。MagSafeおよびQi2によるワイヤレス充電はいずれも最大25 Wに対応し、35 W以上の電源アダプタとMagSafe充電器を組み合わせた場合には約30分で最大50%まで充電できる。
モバイル通信にはApple製C2モバイル通信モデムを採用する。また、Apple N1ワイヤレスネットワークチップ、2×2 MIMO対応Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Thread、第2世代のApple超広帯域チップ、NFC、FeliCaを搭載する。
USB-C端子はDisplayPortおよび最大10 Gb/sのUSB 3に対応する。
物理SIMカードスロットは搭載せず、通信契約にはeSIMを利用する。2つのeSIMを同時に有効化でき、8つ以上のeSIMを保存できる。
生体認証にはTouch IDを採用し、指紋認証センサーは端末側面のサイドボタンに組み込まれている。
背面には48MP Dual Fusionカメラシステムを搭載する。構成は26 mm相当、ƒ/1.6の48MP Fusionメインカメラと、13 mm相当、ƒ/2.2、視野角120度の48MP Fusion超広角カメラである。
Fusionメインカメラではセンサー中央部を利用した12MPの光学品質2倍望遠撮影に対応し、2倍光学品質ズームイン、2倍光学ズームアウト、最大10倍のデジタルズームを利用できる。専用の望遠カメラは搭載していない。
動画撮影ではFusionメインカメラで最大4K・120fpsのDolby Vision撮影に対応し、シネマティックモードは最大4K Dolby Vision・60fpsに対応する。
アウターディスプレイ側には12MPのセンターフレームカメラを搭載し、ƒ/2.2のレンズを備える。インナーディスプレイには画面内へカメラを隠すアンダーディスプレイFaceTimeカメラを採用し、ƒ/1.8、1080p・30fpsまたは60fpsの動画撮影に対応する。
折りたたみ構造と2つのディスプレイを利用した専用機能として、「スマート撮影」「Duo Preview」「キッズキュー」「Duo FaceTime」が搭載される。「スマート撮影」は撮影される人物の準備が整ったことを端末が検出して自動的に撮影する機能、「Duo Preview」は撮影される側がアウターディスプレイで構図を確認できる機能である。「キッズキュー」はアウターディスプレイにアニメーションを表示して子供の視線をカメラへ向ける機能で、「Duo FaceTime」では端末周囲にいる人物がアウターディスプレイを見ながらFaceTime通話に参加できる。
iPhone DuoにはiOS 27が搭載される。Appleは折りたたみ式の2画面構成に合わせてユーザーインターフェースを再設計している。
端末を横向きに開いた状態では、Split Viewを利用して2つのアプリを左右に並べて表示できる。縦向きでは幅の広いキーボードを利用でき、画面上部に動画を表示しながら別のアプリを操作することもできる。
従来のiOSで画面下部などに配置されていた一部の操作部は、端末を開いた際に指が届きやすい側面へ移動するよう設計された。アプリのレイアウトも、アウターディスプレイとインナーディスプレイ、端末の向きに合わせて変化する。
端末を途中まで開いて自立させることもできる。画面を上側、操作部を下側に配置して動画やワークアウトを利用する形態のほか、逆V字型に立ててアウターディスプレイで動画を視聴したり、スタンバイ機能で時計、写真、ウィジェットなどを表示したりできる。
The Vergeによれば、端末を本のように途中まで開いた場合には、iOS 27がコンテンツを折り目から離れた位置へ自動的に移動するなど、折りたたみ角度に応じた画面配置も行われる。
iPhone Duoは、2026年9月9日にApple Parkで開催された「Surprise and Shine」で発表された。日本時間では9月10日未明にあたる。
同イベントは、2026年9月1日にティム・クックの後任としてAppleのCEOに就任したジョン・ターナスにとって、CEOとして初めての大規模な製品発表イベントとなった。ターナス自身がiPhone Duoを披露した。
米国では256GBモデルが1,999ドルから販売され、最大2TBのストレージ構成が用意される。予約受付は10月16日、発売は10月23日と発表された。
日本では10月16日午後9時から予約注文を受け付け、10月23日に発売する予定である。
| 容量 | 価格 |
|---|---|
| 256GB | 364,800円 |
| 512GB | 399,800円 |
| 1TB | 469,800円 |
| 2TB | 574,800円 |
出典:Apple Store
正式名称が明らかになる以前、Appleの折りたたみ式iPhoneは報道や技術系メディアにおいてiPhone FoldやiPhone Ultraなどの仮称で呼ばれていた。
Bloombergのマーク・ガーマンは発表当日の数時間前、Appleが製品名として「iPhone Duo」を採用すると報じた。その後のAppleによる正式発表で名称が確認された。
iPhone Duoの投入以前、折りたたみスマートフォン市場ではSamsung Electronics、Huawei、Motorola、Google、OPPO、Honor、Xiaomiなどが製品を展開していた。
調査会社Counterpoint Researchによれば、2025年の折りたたみスマートフォンは世界のスマートフォン市場全体の約1.6%を占めるにとどまっていた。同社は2026年の世界の折りたたみスマートフォン出荷台数が前年比20%増加し、Appleが同年の折りたたみスマートフォン市場の約28%を占めると予測していた。
一方、ReutersはIDCの予測として、2026年の折りたたみスマートフォン出荷台数が前年比で約30%増加すると報じた。また、Apple参入直前の市場ではSamsungが約40%、Huaweiが約30%のシェアを持っていたと報じている。
TrendForceは2026年4月、Appleが同年中に折りたたみスマートフォン市場へ参入した場合、2026年の市場シェアが約20%に達する可能性があると予測していた。Counterpoint Researchの28%予測とは差があり、調査会社によってApple参入初年度の予測には幅があった。
Financial Timesは発表直前、折りたたみ式iPhoneの開発がApple社内で約8年以上続いてきたと報じ、折りたたみ式という新たな形状をiPhoneの約20年の歴史における大きな変化として位置付けた。
Reutersは、Appleが競合他社より遅れて折りたたみスマートフォン市場へ参入したことについて、先行メーカーが経験したディスプレイの耐久性、ヒンジ、折り目、カメラ、バッテリーなどの課題から学んだ状態で市場へ参入できるとのアナリストの見方を紹介している。
発表後、ウォール・ストリート・ジャーナルはiPhone DuoをAppleにとって約10年で最も重要なハードウェア製品の一つと位置付け、折りたたみスマートフォン市場を再活性化する可能性があるとの見方を伝えた。Business Insiderも、iPhone Duoについて2007年の初代iPhone以来で最大級の形状変更だと評した。
発売後、世界のユーザーよりインナーディスプレイに不具合や破損が生じる問題が相次いで報告された。症状はほぼ共通して中央に黒いラインが入り、右へと光が伸びるという。Appleは不具合を認め、不具合が発生したユーザーに対して機種交換で対応すると発表した。