Turbolinux

Turbolinux
日本語版TurboLinuxの初期状態のデスクトップ画面
開発者 TurboLinux INC
OSの系統 Linux(Unix系統)
開発状況 移管により開発中
最新安定版 TurboLinux Enterprise Server 16 / 2022年11月26日
対象市場 アジア言語圏のLinux利用者
使用できる言語 3言語(日本語・英語・中国語。日本語入力は自力で環境を構築する必要がある。)
アップデート方式 不明
パッケージ管理 RPM
プラットフォーム AMD64 aarch64
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI 不明
ライセンス GPL、プロプライエタリ(一部パッケージ)
ウェブサイト www.turbolinux.com ウィキデータを編集・
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Turbolinux(ターボリナックス)は、ターボリナックス社によって開発が行われていたLinuxディストリビューションである。Client 2008からはMandrivaと共同開発したManbo CoreのLinux Kernel、gccおよびbinutilsがもとになっていた。

開発元であったターボリナックス社の解散により、現在の開発元は中国TurboLinux 北京拓林思软件有限公司である。

概要

米Pacific HiTech(その後の米Turbo Linux)で開発が始まり、1997年から日本のパシフィックハイテックによって日本国内におけるパッケージ販売が行われた。その後、ターボリナックス ジャパン(後のターボリナックス)が事業を買い取り、開発・販売が続けられた。

日本市場ではRed Hatに先行して発売されていたことや、日本を含め、中国、韓国など主にアジアのマルチバイト文字圏で商用展開を行っていた。

比較的早い段階でのLinuxカーネル2.6の採用や、Windows Mediaを再生できるソフトウェアを同梱したパッケージの販売、AMD64へいち早く対応した。Microsoft Windowsとの互換性強化にも積極的に取り組んでいた。

パッケージにはricoh-gothicなどの非フリーなコンポーネントを含んでいたが、その後、非フリーなコンポーネントはnon-freeリポジトリに分離された。インストーラにはAnaconda派生の独自インストーラMongooseを使っていたが、その後はAnacondaを採用した。ブラウザは商標・ライセンスの問題からかFirefox 3.0派生のTurbolinux WebNaviが入っていた。また、メディアプレイヤーにはWindows Mediaに対応した、Kaffein派生のTurbo メディアプレーヤーが入っていた(DVDやDRMはサポートされていなかった)。また、独自のパーティションツール、TFDiskがあった。

2008年の8月には、多くのユーザーへの体験を目的として有償のフォントやソフトウェアを除いた無償のTurbolinux Client 2008 Live Editionが公開された。ダウンロードや雑誌への添付などを含めて累計出荷本数は15万本を超えた。

日本国内ではLinuxディストリビューションのあり方の大きな変遷にTurbolinux FUJI以降の開発者、ユーザ間の対立や相次いだ提携企業の失態が重なり、Turbolinux Client 12.5以降新たな発表は無くなくった。まもなくして純国産ディストリビューションとしてのTurbolinuxの開発は終了した。

中国国内ではTurbolinux13の中国版にあたるGreatTurbo Enterprise Server 13を2014年12月1日に発売しており、その後の2016年には13.2へのアップデートを提供している。Turbolinux13はGreatOpenSourceによって開発が行われていた。

その後はHUAWEIと共同で開発を継続、2020年にopenEulerとコアを共通化したTurbolinux EnterpriseServer 15を発売した。中国 拓林思のホームページは長らくページ内の至る箇所に「建設中」と称してループリンクを設置しており、「立即下载」のボタンを押しても同OSのダウンロードは不可能となっていたが、同年6月8日よりフリーダウンロードが可能となった。7月3日に更新されたビルドともども公開されている。

Turbolinux 15は中国製とはいえ標準状態で日本語の表示・入力変換にも対応している。インストーラに最新版のAnacondaを、パッケージ管理にRPM(dnfおよびyum)を使用しているなど、国産時代の資産を継承する点も多いが、一方でマイクロソフトとのライセンスによる高い互換性「Windowsability」や、ATOK等の商用パッケージ、(既に置換えられてコマンドだけになっていたとは言え)特徴であった独自設定ツールのTurbotoolsに関しては一切を有しないなど切捨てられた機能も見受けられる。

なお、ダウンロードできたEverything-Release版は、yumリポジトリをセットアップCD-ROM内のみしか記述していないため、インターネットからのyumによるパッケージの取得はできないが、ユーザ自身で追記すればRed Hat系のリポジトリを流用できる場合がある。

2026年現在、中国 拓林思のホームページはアクセス出来なくなっており、Turbolinuxを日本国内で入手することは不可能となった。当初の拓林思のロードマップではTurbolinux EnterpriseServer 17や、18以降についても継続的に開発すると表明されていたが、現時点でこれらの存在は確認されず、長きに亘ったTurbolinuxの歴史は途絶えた恰好である。

歴史

デスクトップ向けのディストリビューションの他、サーバやWebクラスタリングに特化したディストリビューションも発売していた。

出典

  1. ↑ “Turbolinuxは日本に事業を集約”. ITmedia News (2002年8月20日). 2022年10月8日閲覧。
  2. ↑ “Turbolinux GUI インストーラ Mongoose (マングース:コードネーム)”. web-old.turbolinux.co.jp. 2004年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月27日閲覧。
  3. ↑ “ターボリナックス、Turbolinux Client 2008が好調 - 3バージョンで販路拡大”. マイナビニュース (2008年12月19日). 2022年11月16日閲覧。
  4. ↑ “パシフィック・ハイテック、「TurboLinux日本語版3.0」を発売”. PC Watch (1998年10月23日). 2012年8月30日閲覧。
  5. ↑ “Turbolinuxサーバー&デスクトップ主力製品のライフサイクル”. www.turbolinux.co.jp. 2016年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月18日閲覧。
  6. ↑ “コネクト株式会社”. www.konekto.jp. 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
  7. ↑ “Turbo Systems - ターボシステムズ”. www.turbosystems.co.jp. 2020年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。

関連項目

外部リンク