|
| |
| 開発者 | Calyx Institute |
|---|---|
| OSの系統 | Android (Linux) |
| 開発状況 | 開発凍結 |
| ソースモデル | オープンソース |
| 最新安定版 | 8.0.0.0 / エラー: 最初のパラメータの文字列長が想定外です。 |
| リポジトリ |
gitlab |
| アップデート方式 | Over The Air, ROM焼き |
| パッケージ管理 | APKベース |
| プラットフォーム | arm, arm64 |
| カーネル種別 | モノリシック (Linux) |
| ウェブサイト |
calyxos |
CalyxOSは特定のスマートフォン、折りたたみスマホ、タブレット向けの、主にFOSSで構成されたAndroidベースのオペレーティングシステムである。Calyx Instituteによって「オンラインにおけるプライバシーやセキュリティ、アクセシビリティを守る」使命の一環として制作されている。
CalyxOSはAndroidのセキュリティモデルを保持しており、オペレーティングシステムの暗号署名によるAndroidのVerified Bootシステムを用い、ロックされたブートローダーで動作する。CalyxOSはまた、ブートローダーをアンロックし、その後再ロックする手順を案内するインストーラも備えている。
Calyx Instituteの年次報告書によると、CalyxOSは2018年から2019年の会計年度に一般公開された。TailsやQubes OSから着想を得、目標として「完全なオープンソース」であること、Googleによるプロプライエタリな追跡を排除すること、そしてプライバシーを強化するためにTor、Signal、およびCalyxVPNを含めることが掲げられた
CalyxOSは特定のGoogle Pixel、モトローラ、フェアフォンデバイスをサポートしており、また一部の古いGoogle PixelデバイスやSHIFT SHIFT6mqに対して「拡張サポート」を提供している。
2022年4月頃、CalyxOSはFairphone 4、OnePlus 8T, 9, 9 Proのサポートを発表した。しかし2022年5月、CalyxOSは新しいデバイスのファームウェアにおいてブートローダーを再ロックできなくなったため、OnePlus向けビルドを取り下げると発表した。
2024年3月、CalyxOSはFairphone 5のサポートを追加した。
2025年8月1日、Calyx InstituteはCalyxOSコミュニティに宛てた文章を公開し、その中で4〜6か月間CalyxOSの保守と開発を一時停止し、プロセスを再構築・刷新する決定をしたと発表した。これは、同組織の代表兼創設者であるニコラス・メリルが退任し、さらにCalyxのテックリードであったチラユ・デサイが最近退任したことが理由として説明された。
| ソフトウェア名 | 機能 | 備考 |
|---|---|---|
| Aurora Store | Google Play Storeの代替 | Aurora Storeは同じ標準的なアプリカタログを使用し、Googleのサーバーから直接スマートフォンにアプリをインストールする。CalyxOSはAurora Storeに特別な権限を与え、アプリの更新を自動的にインストールできるようにしている |
| Chromium | FOSSウェブブラウザ | Bromiteのフォークであり、2022年6月に標準のウェブブラウザとしてDuckDuckGoモバイルブラウザに代わった |
| F-Droid Basic | Android向けFOSSアプリケーションのリポジトリ | CalyxOSには「F-Droid Basic」と呼ばれるF-Droidのバージョンが含まれており、権限を必要とせずに効率的なアプリの更新、インストール、アンインストールを可能にしている |
| MicroG | Google Play開発者サービスのFOSS実装 | Google Play開発者サービスに依存する一部のアプリはMicroGで動作しない可能性があり、MicroGの使用は任意である |
| Organic Maps | プライバシー重視のナビゲーションアプリ | 自動車、ハイキング、サイクリング向けのプライバシー重視のナビゲーションアプリである。地図データにはオープンストリートマップを使用する。端末に地図をダウンロードして、インターネット接続なしで位置情報やナビゲーションに利用できる |
| Seedvault | Android向け暗号化バックアップ・復元アプリ | Calyx InstituteはSeedVaultの開発を支援した。年次報告書によると、2019年から2020年度に「SeedVaultを初公開した」と記載されている。SeedVaultはLineageOSでも使用されている |
| Signal | 暗号化された通話・メッセージングアプリ | 無料でプライバシー重視のメッセージング・音声通話アプリであり、CalyxOSにメッセージングアプリとしてプリインストールされている |
CalyxOSはGoogle モバイル サービスのオープンソース代替としてMicroGを搭載しており、Googleが提供する位置情報サービスの代替としてMozilla Location Serviceをオプションで利用可能にしている。ただし、ユーザーにはmicroGおよびその位置情報サービスを無効化する選択肢も与えられている
2020年10月、モーリッツ・トレメルがCalyxOSをレビューした。1か月後、トレメルはなぜLineageOSよりもCalyxOSを好むのかを説明した。さらに1年後の2021年9月、トレメルはCalyxOSが他のカスタムROMと異なるのは、あまり「いじる」必要がないためであると説明した。2021年3月、ラフル・ナンビアンプラースはMakeUseOfに寄稿し、CalyxOSはプライバシーにおいて最高のROMの一つであり、利便性とプライバシーの完璧な中間点を提供していると評した。2021年8月には、Android AuthorityがCalyxOSについて「プライバシーとセキュリティを日常のユーザーの手に委ねている」と述べた。
2022年には『c't Sicher ins Netz: How to block out monitors and attackers』の中で、「CalyxOSは最も新しいカスタムROMの一つであり、2022年夏に2周年を迎えるにすぎない。組み込みのDaturaファイアウォール、VPN、Cloudflare DNSにより、Calyxは他のいくつかのモバイルシステムよりも高いセキュリティを約束する」と述べられた。
2023年には、ケアリー・パーカーが著書『Firewalls Don't Stop Dragons』において、CalyxOSを唯一推奨する代替モバイルオペレーティングシステムとして挙げた。